以前からよくある悩み相談で
「子供が悪い事をした時に『正しい叱り方(仮称)』の通りにしてるんですが効果がないんです」
という内容があります。
確かに育児の悩みの付きものに「叱っても聞かない(効かない)」があります。
「うちの子ぜんぜん聞かんげんてー」
「言うこと聞かんから叱ってばっかりやわ~」
と、よく聞く親御さんの言葉です(話し言葉で失礼)
これはきっと永遠の悩みですね。
(私も昔はよく言ってました。汗)
『正しい叱り方』をしていても効果があるかどうかは別ものです。
それは『感情が入っているかどうか』でほとんどが決まります。
一般的によくある「育児でしてはいけない事や効果的な叱り方は・・・」はどれもその通り良い方法だと思います。
ですが「そうか、なるほど!」と、その通りにしても子供に通じない事が多々あります。
その原因のほとんどは感情が入っているからなんです。
表面的にはきちんと対処をしていても心の中でムカついていたら、それは『怒ってる』状態であり『叱る』状態ではありません。
因みに『怒る』は感情が入っており、『叱る』は感情が入っていません。
丁寧な言葉を発していても感情がヒートアップしていたら、子供の頭には入りません。
感情で投げれば、相手は感情で受け取ります。
だから子供は理解できずに何度でも繰り返すのです。
『鶴の一声』になるには感情を入れない事です。
「そんなこと言ったって…それができれば苦労はしない」と私自身が昔よく言ってました(笑)
むしろ「怒っとらんわいね!」と怒りながら言ってました(お恥ずかしい)
では具体的にどうすれば良いか、です。
自分で腹が立ってる(怒ってる)と思ったら、その場では多くを喋らないで、改めて話をするのが一番です。
「いい加減にしなさい!」とか「もう止めなさい!」と言って、してはいけない事を止めさせたら、その場はそれで終わりにします。
怒ったままで良いからクドクド言わず黙る。←これポイントです。
そして自分が平常心になった時と子供が落ち着いている時に「ねえ、この前の事なんだけどね」と改めて話してみてください。
その方が効果があります。
子供は納得したら(腑に落ちたら)ちゃんと言う事を聞いてくれます。
叱る時に感情が入っていなければ、ほぼほぼ効果があります。
そうは言っても親も人間ですから感情的になります。
感情的な時こそ言い負かしたくなりますが、そこは我慢して自己を抑制し、子供と一緒に自分自身も成長しましょう。
★『怒ったままで良いから…』がポイントなのは何故かって?
怒っている感情を伝える事も大切だからです。