あるご家庭のパーソナルカラーの昔話です。
お母さんは「次男は顔色が悪くって」が口癖でした。
ところが、それは幼い頃から着せていた洋服の選び方で『青白くて体が弱い』と思い込んでいただけだったのでした。
そのご家庭はお父さんがウインタータイプでお母さんはサマータイプ。
ご夫婦でブルーベースなのですが、お父さんはハードタイプ、お母さんはソフトタイプです。
そして長男くんはウインタータイプ。
通常、パーソナルカラー診断は思春期に入る頃までは行いません。
ホルモンバランスが整うまではソフトタイプかハードタイプかハッキリしない事が多いからです。
ところがそのご家庭の長男くんは、幼少の頃からハッキリ断言できるほどのウインタータイプでした。
だから①番の真っ青のシャツがとてもよく似合っていたのです。
そうなると
「長男は①の青色が似合うけど、次男は似合わない」
と思いお母さんは次男くんには③の緑色を選ぶようになりました。
幼い頃、二人はいつも①の青色と③の緑色の洋服を着ていました。
そしてお母さんはいつも
「長男は健康で活発だけど、次男はひ弱だから気を付けてる」と話していました。
事態が変わったのは次男くんが小学6年の三学期のときです。
用事があって私は久しぶりにそのご家庭におじゃまし、偶然に次男くんに会いました。
成長していた制服姿の次男くんは、ソフトな白色のシャツが似合っていたので『ソフトタイプの色白のピンク肌』なんだなぁと直ぐにわかりました。
しかも健康的!
①~③の色でいうなら、②のソフトな青色が似合います。
実は①の青色と③の緑色はウインタータイプで、②の青色はサマータイプです。
お母さんはいつも「ひ弱だ」と言っていたので
「次男くん、血色がいいね。よかったね、健康になったんだね」
と言ったところ、
「え!?そうなん!?」と返答がきたんです。
後日、その子のお母さんから電話が掛かってきて、「うちの子、血色がいいの??」と、色々と聞かれました。
そしてパーソナルカラーの事も色々と聞かれました。
お母さんはそれまで「好きなものを着る方が楽しいし気分がいい」とパーソナルカラーの話を聞こうとしなかったので、初めて詳しく話しました。
そしてお母さんは
「何気ない色の選び方から始まったことで次男をひ弱だと思い込んでいた…でも普通に健康だわ」
「中学校の部活は運動部に入りたいって言ってるけど、文化部を勧めようと思っていた」
などなど、いろいろと話されました。
因みにお母さんはサマータイプですが、いつもオータムタイプかウインタータイプを身に付けていました。
どうやらハードタイプ(オータムタイプとウインタータイプ)の色味が好きで、ソフトタイプ(スプリングタイプとサマータイプ)の色味には関心がなかったようです。
病気でもないのに不健康に見える…というのは、色味を間違えるとそのように見えるのでよくあることです。
ですが何気ないことから先入観が入って、それが当たり前になってしまう…
まして今回のケースは子供に対する母親の接し方にまで影響がありました。
目を開ければ何かしらの色が見えるのですから、色の影響力は大きいです。
特にパーソナルカラーはその人の色素で決まる(というより色素を見極める)のですから、重大と言っても過言ではありません。
人とのお付き合いやメンタルにも影響がでます。
その後はというと、彼女(お母さん)とはパーソナルカラーの話で盛り上がり、今では素敵なサマーさんとなって色を楽しんでおられます。
ちゃんとカラーバリエーションも増えました。
それと次男くんはずっと健康だそうです♪